スタートラインに立てる?


 2月後半から団員に加えてもらって、初めて合宿に参加することになった。何ともハードな内容だった。食事時間と一日目夜の宴会以外ほとんど休息なしという物理的なスケジュールもさることながら、質的なハードさに私は悲鳴を上げた。  一日目後半のパート別練習で、私は、テナーとしての音取りができていないことを、自覚させられた。なにせ、パート仲間の前で歌わされて、ダメ出しをもらったのだから。この心理的なダメージは大きかった。  二日目にこのダメージはより深刻なものになった。パートリーダーYさんの「陰謀」で、私は最前列に押し出されてしまったのだ。「ピアノの音が良く聞こえるよ」というのがYさんの説得理由だったが、私には平川先生の厳しい耳に、私の外れた声をさらすのが目的だったように思えてならなかった。事実、「音を探すな!」、「伸ばさない!」、「シッ!ピアノだ」という先生の指示が聞こえてきたのだ。極めつきは、平川先生の、「合唱だよ!一人で音符を見ながら歌わないで!パート仲間の声を聞きながら歌え!」、という指摘だった。  Yさんの陰謀も先生の厳しい指摘も辛くはあったが、私の練習のしかたを根本から問うことにつながった。YouTubeなどに合わせて、一人で夜中まで歌ってきたが、みんなの声を聞いてこなかったのだ。合宿から帰ってすぐ翌日に、ICレコーダーを購入した。初めて再生で聞いた皆さんの声と先生の指示は、YouTubeより数倍以上の内容と情報量だった。合唱は合唱なのだ!ようやくスタートラインに立てるような気がする。  宴会は歌声喫茶のようで、本当に楽しかった。みんなと歌い飲んで、心は癒されていった。素晴らしい仲間と歌い続けたいと願っている。


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